アウト*サイダー
私の返事にハルちゃんが「え?」と聞き返す。ほうれん草のお浸しをシャクシャクいわせて貪る私を見つめる顔が最高にかわ「ハスミちゃん?」あ、はい。
「ある程度、クラスのことケイに話してて、リョウスケもダイも居心地悪かったら来ていいって言ってくれてたから」
まぁ、別の意味の居心地の悪さだったけど。
「そういえば、ハスミちゃん、宮永君と付き合えたんだったね!」
唐突な話しに、ほうれん草がそのまま喉に入り込んで噎せる。あとちょっとで口からスポンと飛び出るところだった。
「あ、いや、ま、そ……だけど」
「ハスミちゃんが照れてる!」
そのハルちゃんの笑顔に胸を鷲掴みにされたわ。
「やっぱり宮永君が好きだったんだね。皆の前で告白してきた時は本当にびっくりしたけど、ハスミちゃんに一途で、他の子なんて全然眼中にないって感じだもの。きっと一目惚れって感じだったのかな? それが両想いになって、付き合って……きゃあっ! 少女漫画よりもなんて甘いの!!」
今までに見たことないくらいキラキラ、ワクワクした表情のハルちゃん。
……だからこそ、その空元気さが目立つ。
「あのさ、堀江君の肩を持つ訳じゃないことを知ってて聞いてほしいんだけどもさ」
口の中のほうれん草を飲み込んで話し始めた私に、ハルちゃんの表情がゆっくりと曇っていく。
ごめんよ、あんな奴の話しなんか、私もしたくないんだ。でも、それ以上に大切なことだから。