アウト*サイダー
「今まで、ハルちゃんと堀江君がどんなことを話したとか、どんな風に関わったかとか私はよく知らない」
そして、知りたくもない。穢れた堕天使がマイエンジェルに鼻の下を伸ばしているとこなんて。……ん?
「いきなり河西さんとイチャコラするのも意味分からない。正直、目に毒……」
ハルちゃんの咳払いで脱線しかけた話を一旦止めた。
「わ、私が言いたいのは、ハルちゃんが受け取ってきた優しさを拒まないであげてほしいってこと」
雑な軌道修正のおかげで、ハルちゃんの頭にハテナマークが浮かんでいた。だからね、と私自身も自分が何を言っているのか見失いながら続ける。
「えぇ……と、つまり、堀江君がハルちゃんに向けてきた優しさは、他の皆に向けられるものとは違っていて、今も、きっとそれはハルちゃんに向けられていて」
あの堀江君が嫌がらせのことをわざわざ教えてくれたり、私への謝罪を伝えてくれたのも、彼女の為なのだとしたら。
「他の皆にも優しいからって言葉は、堀江君のことを、堀江君の優しさを全部否定してしまうんじゃないかと思うの」
以前、私が彼に言った言葉で今、河西さんの隣にいるとするならば、少なからずそれは彼なりにハルちゃんを守ろうとしているのではなかろうか。