アウト*サイダー

 とりあえずケイを隣に座らせる。そして、問答無用で最後の一つだった唐揚げを口に放り込む。

「どう? 美味しいでしょ」

 昨日の晩御飯の残り物だけど、お父さんが作ったものだから味は保証されている。表情が元に戻ったケイは、咀嚼しながらコクコクと頷いてくれた。

「ほら、他に何が欲しい?」

 と、言っても、残ってるのはおにぎり(具鮭)とだし巻き玉子とニンジンのナムルぐらいだけど。

 遠慮するなとケイに箸を渡そうとして気付く。えらく熱い視線を向けられていると。これはヤバいやつだ。直感的に危険だと思っていたら……

「ハスミが欲しい」

 おねだりモードに入ったケイに、私の隣で一部始終を見ていたハルちゃんの頬っぺたが、可哀想なくらいに赤くなっていた。

 幾ばくか耐性をつけた気がしていた私でも、不意打ちは大ダメージだ。

「ケイー? 何を言ってるのかなぁ?」

 ふざけんなよ、教室で。おいコラ。

 まさか自分の彼氏に人前で暴言が吐ける訳はなく、目だけで訴える。きっと私の伝えたいことは伝わってるはず……なのだけど。

「最近、触らせてくれないし、キスだって全然してない。俺はもっとハスミと……」
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