シンシアリー
「あら。雨が降り始めたわね」
「ああ・・ほんとだ」
「こんなにたくさん雨が降っているのだから、今夜は何も起こらないんじゃないかしら」
「だと良いですね、母上」

エイダとユーグは、降りしきる雨を見ながら、見回りに出ているセイヴィアーのことを気にかけていた。

・・・どうか無事に帰ってきてください・・・。

しかし夜が明けても、セイヴィアーは家に帰ってこなかった―――。

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