シンシアリー
ロバート・クリストフ宰相が、統治者の一人一人を、コンスタンティン国王とレティシア王妃によどみなく紹介していく。
そして、彼らの間で「おめでとうございます」「ありがとうございます」と儀礼的な祝い言葉が交わされる。

10歳の国王の許へ嫁いだ19歳の王妃―――。
頭よりもはるか上まで背もたれがある、見るからに頑丈で大きな玉座に、チョコンといった感じで座っているコンスタンティンは、まるで王の服を着せられた人形のように見える。
実際、明るい金色の髪にパッチリとした青色の瞳、そして、まだひげが生える気配もない滑らかな白い肌を持つコンスタンティンは、幼さとあどけなさが同居している子どもそのものなのだから、そのように見られても仕方のないことだ。
その横に、背筋をしゃんと伸ばして座っているレティシアは、「若き王妃」の威厳がどうにか感じられるものの、コンスタンティンの「妻」、というより「姉」とか、下手をすれば「教育係」といった方が、はるかにしっくりくる。
それだけの年の差があるのだから、周囲にそう見られても、仕方のないことだろう。

< 278 / 365 >

この作品をシェア

pagetop