ふたりの彼女と、この出来事。(旧版)
「私は大歓迎よ。この子たちも喜ぶわ。毎日でもどうぞ」

と奥さんの笑みに頷いたミライが子供たちに笑顔で応えると、二人がニッコリと笑顔になった。

「やったあ。ねぇねぇ、あっちでおままごとしましょう」

「おままごとちまちょう」

愛ちゃん舞ちゃんに両手を引っ張られ、嬉しそうに一緒に和室へと入っていくミライ。すぐにキャッキャとはしゃぎ声が聞こえてきた。

(すっかり打ち解けちゃってるよ)

僕が入り込む余地は無さそうだ。

「ウンウン、おもしろくなってきたぞぉ」

と楽しげに頷く所長。

(そりゃそっちは楽しいでしょうけど…)

ココロのヒントを話してくれないから、何だかスッキリしない気分なんですけど。

「そんな顔しないでくれよ。こーんなに嬉しい日は滅多にないんだからさ。それもこれも君のおかげなんだよ!」

と所長が明るい笑顔でバンバンと肩を叩いてきた。どうやら励ましてくれてるらしい。

「そうだ、どうだいこれから、二人で飲みにでも行かないか。ボクが奢るからさ。どこか落ち着いた店を知ってるかい?」

所長に言われて思いついたのは、あのダンロだった。
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