ふたりの彼女と、この出来事。(旧版)
 次の日、僕はミライと所長のマンションに遊びに出かけた。

「こんにちは、愛ちゃん舞ちゃん」

と玄関に出てきた二人にごあいさつ。

「こんにちはー」

「こにちわあー」

ニッコリ笑顔で返してくる二人。

「今日ねえ、ハンバーグ作るんだよー」

と楽しそうに見上げてくる愛ちゃん。

「自分たちで作るの?」

「うん。おねえちゃんたちもいっしょにハンバーグ作る?」

「ハンバーグちゅくる?」

と目を輝かせてふたりが聞いてきた。断るわけはない。うんと頷いて返す。

「ハンバーグー、作りましょー」

「ハンバーグー、ちゅくりましょー」

と歌いながら奥へ飛び跳ねていく二人。それからみんなでハンバーグ作りに精を出した。ダイニングテーブルの上で、椅子に立つ二人と一緒に肉をこねて、流し台ではミライと奥さんが付け合せの野菜とソースを作って焼き上げる。そうしてみんなの共同作業で、大小様々の大きさのハンバーグが出来上がった。そこにはミライの分もある。

(どうするんだろうこれ…)

不安に思いながら奥さんを見た。
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