ふたりの彼女と、この出来事。(旧版)
「ウン。いよいよだよ」

と同じく意気込んで返した所長が、さらに声を張り上げた。

「よーしみんな、ようやく日の目を見る時がやって来た!気合を入れて準備に取り掛かろうっ!明日はミライのお披露目パーティーだ!」

「おーっ!」

と歓声が沸き、みんなが声を掛け合いながらバタバタと動き出した。

(まさか。ウソだろ?)

全然予想外だ。テレビで発表するって事をみんなは歓迎なのか?

(そんな、これ以上ミライが世間の注目を浴びたら、)

まともに外を歩けなくなるじゃないか。

「よお~し」

と、所長がクルッと振り返ってきた。

「ミライ、君にはとびっきり素敵なドレスを用意してあげるからね」

と嬉しげな笑顔で笑う所長。ミライも嬉しそうに微笑み返してる。

(オイオイオイ…)

自分だけ取り残されて話がどんどん進んでいってるじゃないか。

「所長、ホントにミライをテレビに出すんですか?」

「もちろんだよ!君ももちろん、一緒に出てくれるよね?」

トンでもない!

「勘弁してくださいよ!」

首を振って答えると、所長がフッと両肩を窄めた。
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