探偵喫茶へようこそ


そんなとき、ファックスが届いた。



「えっ……」



届いたのは二枚。



一枚目は少女の写真。


二枚目は脅迫状だった。



その二枚を見た夢里は、その場に崩れ落ちた。



「おい、夢里……!」



洋一は夢里のもとに駆け寄り、夢里が手にしている紙を見る。



『別れなければ、お前たちの娘を殺す』



まさか、知由にまで手を出されるとは……



洋一は言葉を失った。



「嫌……まだ、ちゃんとこの目で見てないのに……知由……知由……!」



そして夢里は声にならない叫び声をあげ、そのまま気を失った。



それから洋一はすぐ、夢里を病院に運んだ。



「夢里が倒れたって……!」



母親は息を切らしながら病室に入ってきた。



「お義母さん……」



ベッドの上で眠っている夢里のそばに座っていた洋一は、その場に立ち上がる。


そして、京子を座るよう促した。

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