探偵喫茶へようこそ



夢郷未咲の復活から四年。


今では演技派女優と言われ、人気女優の道を歩いていた。



そんなある日。



「脅迫状?」



夢里のもとに、一通の手紙……もとい、脅迫状が届いたのだ。



「うん……洋一くんと別れろって……別れなかったら……殺すって……」



そう話す夢里は、恐怖で手が震えている。



「そっか……」


「私、洋一くんと別れたくない……洋一くんと一緒に知由に会いたいもん」



どれだけ時間が経っても、夢里の願いはずっと変わっていなかった。



一番近くで見てきた洋一は、それを誰よりもわかっていた。



「でも、このままだと夢里が危険な目に……」



だが洋一にとって、知由だけでなく、夢里も大切な存在で、失いたくなたかった。



「どうしよう……知由に会ってないのに……私、死にたくない!」



泣いて訴える夢里に、洋一はかけるにふさわしい言葉を見つけられなかった。

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