夢の言葉と約束の翼(上)【夢の言葉続編⑤】
【港街の広場】
夢に見た光景。
何度も何度も、夢に似た光景が今、目の前にあった。
「マオさん!はいっ、もういっかい!」
「ちょ、ちょっと待ってッ……。ヒナタちゃん」
彼《マオさん》とヒナタが、一緒に遊んでる姿ーー。
何かを、感じ取っているのだろうか?
ヒナタはすっかりマオさんに心を許している様子で、広場に向かう時からべったり。
今も、吸盤のついたボールを互いに投げ合って、手に持った板にくっつけて取るおもちゃで遊んでる。
「はやくなげてよ〜!」
「あ、っ……は、はいっ」
元気のいいヒナタに、彼は少々圧倒され気味の様子。
娘は将来、私以上にしたたかな女になる予感がして、思わずくすっと笑ってしまった。
一方、息子のヒカルはと言うと……。
マオさんの上着を預かってベンチに座っている私から離れようとしない。
夢に見た光景。
何度も何度も、夢に似た光景が今、目の前にあった。
「マオさん!はいっ、もういっかい!」
「ちょ、ちょっと待ってッ……。ヒナタちゃん」
彼《マオさん》とヒナタが、一緒に遊んでる姿ーー。
何かを、感じ取っているのだろうか?
ヒナタはすっかりマオさんに心を許している様子で、広場に向かう時からべったり。
今も、吸盤のついたボールを互いに投げ合って、手に持った板にくっつけて取るおもちゃで遊んでる。
「はやくなげてよ〜!」
「あ、っ……は、はいっ」
元気のいいヒナタに、彼は少々圧倒され気味の様子。
娘は将来、私以上にしたたかな女になる予感がして、思わずくすっと笑ってしまった。
一方、息子のヒカルはと言うと……。
マオさんの上着を預かってベンチに座っている私から離れようとしない。