【完】愛して...

『...ぁぉ?...どこに..ぃくの?..』

眠たそうに目を擦りながら、不安そうな声色で聞いてくる。

「お風呂だ。少し待ってろ。」
俺が落ち着かせるように
ゆっくり声をかけてやるが

『...ぃゃだッ!...ひとり..ぃゃ...』
尊は目に涙をためながら俺に手を広げて言う。

俺はその手をつかみ抱き上げてやる。

「どこにも行かない。」

そう言うと安心したのか寝息が聞こえてくる。
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