【完】愛して...
そして、逃げ出したあの日俺達が拾ったこと。
全て話終えた俺は親父を見つめる。
俺の話を聞いている間、目を閉じ、何かを考えるようにしていた親父。
親父はゆっくり目を開くと俺を見る。
「そうか。榊組のもとにいたことでスパイではないかと疑っていたが...それはないようだな。」
「あいつはそんな奴じゃありませんよ。」
「そうです!僕らはみぃが大好きなんです!」
夜と依が親父にそう話す。