悪魔の囁きは溺愛の始まり

私と蒼大

すっかり季節は夏から秋、そして秋から冬へと変わろうとしていた。

あの再会から半年が経とうとしていた。


「ただいま。」

「一花、お疲れ。」

「蒼大さんも忙しい筈でしょ?」

「まあな。」

「その割りに早くない?」

「一花が遅いだけだろ。」


最近、蒼大さんは私の部屋によくやって来る。

両親に挨拶をしてから、仕事帰りに私の部屋に寄る事が多い。

今日も蒼大さんは部屋で寛いでいた。


「一花は忙しそうだな。」

「来春にはプロジェクトも終わりだよ?今が一番忙しいのは蒼大さんも分かってるでしょ。」


部屋に荷物を置いてソファーに座る。

ベッドに寝転んでいた蒼大さんも隣へと移動してきた。


「一花、いつになったら一緒に暮らすんだよ。」

「ん~、もうちょっと先かな。」

「今のプロジェクトを成功させたいから仕事に集中したいって話だろ。」

「うん。」


最近の蒼大さんの口癖は―――

『早く一緒に暮らしたい』
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