悪魔の囁きは溺愛の始まり

芽生える想い

蒼大さんが帰ってしまい、寂しく感じる自分に気づいていた。

『いつも私の傍にいたい』と凄く伝えてくれるから、傍に温もりがなくなり、『私も一緒にいたい』と感じてしまうのだ。

だけど蒼大さんの前では、つい強がりを言ってしまい、素直になれない自分が可愛くない。


「はぁ~。」


大きな溜め息を吐きながら家の中へ入った。

さっきまで私の部屋は話し声が響き楽しかったのに………凄く寂しさが募った。

もう帰ったばかりの蒼大さんの声が懐かしく感じる。


「『早く一緒に暮らしたい』……か。」


蒼大さんの口癖が自然と口から溢れていた。

私も蒼大さんと一緒にいれば楽しいと思うけど、一緒に暮らすとなれば色々と大変そうに感じる。

でも……それ以上に寂しいのは嫌だと感じ始めている自分に気づいている。


「蒼大さんと同棲か。」


前向きに考え始めている自分がいた。
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