嫌いなアイツとの恋愛のやり方
あの居た堪れないメールに私は返事を返していない。

しかも念の為に言っておくが、私は昨日 彼に好きだと伝えている身だ。

そんな事が頭に過ぎりながらも彼の言われた通りに会議室の鍵を取りに向かう。

無造作に置かれた鍵の中から取り出し、駆け足で彼がいる入口に戻った。

「……か、会議室の鍵です」

本当にこの人に血が通っているのか、なんて思ってしまうほど冷淡な面持ちで彼はそれを受け取った。

かと思えば、少しだけ眉間にシワを寄せその鍵を返却された。
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