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夜になり、ささやかなパーティーを椎名ファミリーがしてくれた。

翔君のお父さんにも挨拶をして、翔君のお兄さんにも会った。

この家族は みんな美形家族で、四人揃うと とんでもなく華がある。

「月夢さんは、この家族の中にいても 何ら違和感がないので、私は目の保養が出来て幸せです。」


静さんは 嬉しそうに話している。


「本当に月夢ちゃん可愛いねぇ。おじさん、こんな可愛い子は汐俚以来、会った事がないよ。」

流石 翔君のお父さん、ちゃんと押さえてます。心の中でダンディーでしかもイケメンのおじさまに拍手をする私。


「翔、月夢ちゃん譲ってくんない?俺今彼女いないし、月夢ちゃんレベルって中々いないよな。俺の度タイプなんだけど?」


ちょっと軽めのお兄さんに 顔は似ているのに、引いてしまう…。

後ろから急に抱きしめられて、頭にちゅっとキスをされた。

「兄貴、止めて…マジ怒るよ!」


翔君に引き寄せられ、お兄さんから避難させられ 何故か翔君に抱きしめられている。


「こっわ~。お前が初めて彼女連れて来たから ちょっと試しただけだよ。ごめんね、月夢ちゃん。これから よろしくね。」

「はい。こちらこそ みなさん暫くお世話になりますが、よろしくお願いします。」

真っ赤な顔で挨拶をしたものだから、やたら汐俚さんが 「可愛い、私嬉しい。」って声を出していて、その日は皆さんと仲良くお話が出来 楽しく過ごせたのであった。




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