『来年の今日、同じ時間に、この場所で』
第2章

林間学校

春から計画を立て
クラスのみんなが楽しみにしていた
2泊3日の林間学校。

中学に入ってから初めての
クラスメイトとの宿泊。


制服姿が当たり前だったから
みんな私服に気合いが入る。




ベンはどんな服を着てくるのかな…


林間学校出発の前日、
親友の未来と千秋と洋服選びで盛り上がった
でも、気になったのは
新しく知るベンの私服姿。



集合時間ギリギリに来たベンは
デニムシャツに白いVネックシャツを合わせ黒いスキニーパンツ。

…オシャレだ。


リングネックレスもカッコイイ…


ベンは想像以上にオシャレで
大人っぽかった。




観光バスで3時間揺られて着いたのは
緑一色の山の中だった。


「うわ〜〜、虫とかめっちゃいそうじゃん」
未来は顔をしかめて言った。


確かに見渡すところ緑ばっかりで
夏の匂いをかき消してしまう程の
緑の香りで溢れていた。


「でも、コテージは綺麗そうだね」

「うん!めっちゃ弾けるぞ〜!」
大きくジャンプした未来はコテージへと走り出した。



自分達のコテージへと荷物運びをしたら
すぐにオリエンテーリングの時間になった。


男女6人のグループで
川チームと山チームに分かれての探索。

私達は川チーム!
川魚を調べるのが私達Bチームの課題だった。

”3バカトリオ”と
なぜか呼ばれるようになった
私、未来、千秋の女子チームと
ベン、海斗、祐介の男子チームのBチーム。

男女共に仲良しのBチーム
これは、ぜっ〜たい楽しくなりそう‼︎












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