プレイボーイ男子の溺愛方法〜早く俺を好きになってよ〜

＊ひな子side＊


「……子……ひな子。」


「あ、何？海里ちゃん？」


1時間目が終わって、休み時間になったというのに私はまだぼーっとしていた


翔くんのことを考えていたから。


「あんた、平気？」


「うん。大丈夫だよ？」


ごめん、海里ちゃん。


私、大丈夫なんかじゃないよ。


昨日は泣き明かして全然眠れなかった


私の頭の中、翔くんでいっぱいだもん


「もう1回、矢吹くんと話してみたらどう？あたし考えたんだけど、矢吹くんがひな子以外の女に目を向けるなんてやっぱり考えられなくて。」


私もそう思うけどーーー。


「ううん、海里ちゃん。私もう矢吹くんのことなんか好きじゃないからいいの」


好きで、好きでたまらないくせにこんな嘘をつく私はほんとにバカなんじゃないのか。