ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)

康秋side-

「社長、御見苦しい所を見せて、申し訳ありませんでした」

俺は敦司さんに叱責される前にもう一度謝った。

「何があったんですか?社長」

秘書の柊さんが敦司さんに訊いた。

「どうしたこうしたもない。全く…昼間から・・・何だ?康秋。痴話喧嘩か?」

「いえ・・・」

「・・・『トーエー電機』のプレゼンの件だが…」

敦司さんは気を取り直し、顔を引き締めた。

「この私に『トーエー電機』の東社長から電話があった。結果はOKだ。結果の郵送は明日に届くそうだ。よくやった。康秋」


「俺は部下の渡辺の代役でプレゼンターをしたまでです。彼のプレゼン資料が先方に好印象を与えたんだと思います」

「柊、渡辺を呼んで来てくれ」

「承知しました」

「俺はこれで失礼します」

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