ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
二人で新橋まで歩き、ビルの地下にあるスペインバルに入った。

イベリコ豚、スモークサーモン、アンチョビのピンチョイスやスパニッシュオムレツ、パエリアがテーブルを並んだ。

私と田代さんは赤ワインで乾杯。

「会うのは何年振り?」

「七年振りです」

「七年か…」

「仕事はどうですか?忙しいですか?」

「大きな案件が終わって、一段落したところ」

彼はイベリコ豚のピンチョイスを口に運び、赤ワインを喉に通した。

「こんな風にキレイになるんだったら、あの時別れなきゃよかったな…」

別に貴方を見返す為にイメチェンしたワケじゃない。
まさか、フラれた彼氏にそんな風に言い寄られるなんて・・・

何だかあの時の雪辱を果たせたようで嬉しい。


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