ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
俺と香波が出逢ってなければ、多分彼女は幸せに今も生きていたはず。

でも、香波が命を絶たなければ、璃愛はこの世にいなかった。

複雑に絡み合う運命の糸。
その運命の糸の中、また新たな命が加わる。

俺はその命の誕生を璃愛と祝って、共に育んでいきたいと思う。

医科大の外来の診察のエントランスの前に車が停止した。

「俺は先に向かいます」

「そうしなさい…」

俺は急いで、車を下りてエントランスを潜り抜け、産婦人科外来に一目散に走った。

璃愛にもう一度プロポーズをしよう。

「おーと来たか来たか…康秋」

待合で立って待って居た虎兄が俺の姿を見て、手を振った。

「璃愛は??」

「今、診察中だ・・・」

「そっか…」

「一番の診察室だ…康秋」

「分かった…」

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