ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
「どうしたの?璃愛」
私の慌てぶりを見て、母が玄関先に出て来た。

「彩華は自殺を図ったの!!私…今から搬送先の東亜医科大付属病院に行って来る・・・今夜は帰らないと思う…」

「まぁ…」
母は口許を押さえ、言葉を失った。

原因は分かっていた。
きっと、猪原先輩・・・


ラインのやり取りの中では追い詰められた素振りが見えなかった。
私は吹っ切れたんだと思って安心していたのに。



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