内実コンブリオ
「余計なお世話だとは、わかってはいますけど…」
「あ?」
嫌悪感を抱いた、そう言った瞳にはもう負けない。
彼の瞳を見て、懐かしい時代がふとよみがえる。
森緒ちゃんの彼氏さんとは、初対面で出会ってから、まだ1時間も経っていないはず。
それなのに、よく思われてはいない、そんな目をされる。
よっぽどあの頃、水川に嫌われていたんだな。
こんな時でも、しみじみと実感が湧く。
彼とあいつの瞳が、同じ類を帯びている。
そうして、また自分の胸の内だけで、悪態を吐いていたって、何も変わらない。
また変人扱いをされるのだけか。
伝えたって、変人扱いされるのだろうか。
もうそんなこと、何だって、どうだっていいや。
「あなたは、森緒ちゃんとどうなりたいんですか?」