明日は晴れたらいいな。
「いじめ」が親にばれたのは小学校1年生の時。意地悪な女の子のグループがクラスにあって、その中のリーダー格の女の子に休み時間、学校の裏庭に連れ出されて、顔が腫れるまで殴られたのだ。そのグループは、進んで悪いことをしようとするグループで、臆病者の私は、「やめようよ」って止めようとしてた。おまけに足も遅い、頭も悪い私は彼女達にとって手頃なハンドバッグだったのだろう。怖かった。だが、私が「外では泣かない」というルールを自らに課していたから、泣きもしなかったし、面倒ごとにしたくなかったから先生にも言わなかった。
しかし、流石は母!帰宅するなり、「顔、どうした?」と問い詰められ、仕方なく白状した。すると、「何で黙ってたの!」となぜか怒られた。今だから分かるが、大切な我が子に信頼されてないようで悲しかったのだろう。しかし、学校で窮屈な思いをしていた私は、家にいじめを持ち込んで家でまで窮屈な思いをしたくなかったのだ。その結果、担任と加害者の親と子が家に謝罪にやって来て、加害者の親はわざわざ菓子折りまでもってきた。(あのゼリー旨かったなぁ)これで終わると思った。ようやく平和になると思った。しかし、親と先生にこっぴどく叱られたのだろう。恨みを買い、いじめの陰湿さは5割増位になってしまったのだ。
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