まりあ様のおみちびき~秘密の妹は農家の天使⁉~
第1幕・さ迷える華【訳・厨二病少女が田舎に引っ越しました】

。.:*:・'°☆

まりあ様のおみちびき~秘密の妹は農家の天使⁉~

。.:*:・'°☆

第1幕・さ迷える華【訳・厨二病少女が田舎に引っ越しました】

。.:*:・'°☆

 嗚呼…何故我は翡翠色の迷宮《ラビリンス》に囚われてしまったのでしょうか。
【ふぅ…なんで私はこんな辺鄙な田舎にいるんだろう】

 「瞳」映りし其の原風景、真実《まこと》懐古のそれなり。
【私の目の前には、昔懐かしの風景が広がっていた】

 其の翡翠色の迷宮《ラビリンス》に孤独《ひとり》佇む漆黒の華。
【その田舎の駅にひとり佇む、全身ゴシックロリータファッションに身を包んだ私】

 孤独《ひとり》なる我覗き込みし下界の民。
【さっきから駅員が不信そうに私をみている】

 我鉄の館降りし、翡翠色の迷宮に飛びこむ。
【私は駅を降りて、田舎に飛び込んだ】

 未知なりし世界に「孤独《ひとり》」刻み込む。
【はじめての土地、はじめての大地に、ひとり不安を覚える】

 其の翡翠色の迷宮《ラビリンス》、歩みし我を襲い来る悪夢《ナイトメア》。
【田舎の道を歩いている私を、村人達が避けている】

 嗚呼、恐怖の悪夢《ナイトメア》よ。
【マジこわっ。助けて‼】

 怪しき魔女語りし。
【すると、みるからに認知症とおぼしきおばあちゃんが話しかけてきた】

「お嬢ちゃんはちんどん屋さんかい?」
「嗚呼…」

 我惑いし逃亡す。
【私は足早にその場を去る】

 駆け抜けし翼故郷《ふるさと》に還らん‼
【早く兄の家に向かわないと‼】



< 1 / 11 >

この作品をシェア

pagetop