華麗なる国王の囚われ花嫁~若き絶対君主の一途な愛~

「――ックス」


「……もう一度」


「……アレックス」



今にも消え入りそうな小さな声。

でもたしかに、ハッキリとその名を呼んでしまった。




言ってはいけなかった。

受け入れてはいけなかった。





――でも、抗えなかった。

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