あべこべの世界
「心配したよ!」
孝志はぎゅっとわたしを抱きしめた。
孝志の肩越しに小雨が降っているのが見えた。
今日は雨が降っているのか。
目を閉じて孝志からする雨の匂いを吸い込んだ。
昨日から連絡が取れなくなったわたしを心配した孝志は、今朝わたしの会社に電話をし、病欠なのを知ると自分も早退をして様子を見にきたと言うのだ。
「連絡もできないほど大変なことになっているんだと思って心配したよ。今朝も全く電話つながらないし」
ベッドに転がるバッテリー残量がゼロになったスマホをわたしはそっと充電器に差し込んだ。
軽く咳き込み、ベッドに入る。
「ごめんね。孝志」
「良かった。敏ちゃん、ちゃんと生きていて」
何か作るねと孝志はすぐにキッチンに立った。
わたしはその丸い背中を見つめる。
わたしを見つめる健二の目を思い出し、ズキンと心が痛んだ。
ごめんね。孝志
孝志はぎゅっとわたしを抱きしめた。
孝志の肩越しに小雨が降っているのが見えた。
今日は雨が降っているのか。
目を閉じて孝志からする雨の匂いを吸い込んだ。
昨日から連絡が取れなくなったわたしを心配した孝志は、今朝わたしの会社に電話をし、病欠なのを知ると自分も早退をして様子を見にきたと言うのだ。
「連絡もできないほど大変なことになっているんだと思って心配したよ。今朝も全く電話つながらないし」
ベッドに転がるバッテリー残量がゼロになったスマホをわたしはそっと充電器に差し込んだ。
軽く咳き込み、ベッドに入る。
「ごめんね。孝志」
「良かった。敏ちゃん、ちゃんと生きていて」
何か作るねと孝志はすぐにキッチンに立った。
わたしはその丸い背中を見つめる。
わたしを見つめる健二の目を思い出し、ズキンと心が痛んだ。
ごめんね。孝志