夢から醒めた夢



でも、1日に2回以上かかってきた時もあったから、今日もうかかってこないとも限らない。

最初から出てもらおうか。

だけど、本当に私に用がある人だったら、声が違って戸惑ってしまうだろうな。

だったら、とにかく出るしかないのか。

まぁ、かかってきた時に考えよう。

今は、菜緒と楽しもう。

何もなく、純粋に買い物をするのも久しぶりなんだから。


そう思って、スマホを気にせず、買い物を楽しんだ。



「愛梨ちゃん、ヤバイっ。あたし、太った」

「は?」

「いつものサイズが入らないーっ」



あるお店で服を試着していると、急に菜緒が叫び出した。



「ホントに?見た目は変わらないように見えるけど」

「ヤバイよっ。最近食べ過ぎたせいだっ。愛梨ちゃんみたいに細くなりたいよぉー」

「私の場合、背が高いだけ」

「それだけじゃないよ。スタイルいいし、胸大きいし」

「イヤ、それ関係ないし」




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