夢から醒めた夢



『菜緒?ああ、あの時のメンバーか』



なぜか敬語になってしまう。

確か、あの時の話しでは年下だったはずだ。



『話しがしたい。明日、逢おう』

「え?イヤ、私はないので嫌です」



逢う理由がないので、きっぱり断った。

この人は確か、女を食い物にする人。

逢って得することは何一つない。



『はっきり言うな』



怒られるかと思えば、笑われた。

笑い声って初めて聞いたかも。

耳元で聞こえるため、少しくすぐったい。



『まぁ、でも、愛梨に拒否権はない』

「は?」

『嫌だろうが、なんだろうが逢う。それしかない』

「イヤ、何で」

『親にバラされてもいいのか?』

「ちょっと、それは卑怯なんじゃ……」

『卑怯だろうが、使えるものは何でも使う』



そうやって、女の子たちを捕まえてきたのだろうか。




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