夢から醒めた夢
だけど、私みたいなのじゃなくて、もっと他にいるだろう。
イケメンなんだから、その容姿でいくらでも釣れると思う。
私と押し問答している時間はもったいないと思うけど。
そう思うけど、親にバラされるのはマズイ。
どこまで本気か知らないけど、同じ会社。
私の目の届く範囲外のことだ。
何を話しているか、分かったものじゃない。
「……分かりました。明日ですね?」
『そう。土日、休みだろ?』
「何で、それを……」
って、母親に聞いたに決まっている。
大貴とは、そんな話しをしていないから。
やっぱり、危ない。
母親と私の話しをしているなんて。
ここは、大人しく従っておく方が身のためだ。
ある意味、酔ってしまった私の自業自得なんだから。
『そうだ。大貴とは逢うな』
「え?何でそれを……」
『アイツが嬉しそうに話していた。愛梨の母親も乗り気だったけど』