Memorys ‐過ぎ去りし時間‐
タイトル未編集

始まる日々に

久々の登校。
しかし一条刹那(イチジョウ セツナ)は憂鬱だった。

 「刹那!今日は生徒会総会あるよ!」

 「…サボりたい。明日から登校すればよかった」

 「そんなこと言わないの!
  学年上がってからあんま登校してないんだから留年しちゃうよ」

 「…わかってるよ」

刹那は1年生の後半か体調を崩し入院と退院を繰り返していた。
先日やっと医者から許可が下り、登校を許されたのだった。

 「留年なんてしたら私が許さないんだからね!一緒がいいもん」

 「留年するくらいなら学校辞めるから大丈夫よ」

 「それも駄目なの!」

隣で怒鳴り散らしているのは、私の親友の相澤蓮花(アイザワ レンカ)。
私の秘密を知っている1人でもある。

 「てか、今日からの登校でラッキーだと思わなきゃだめだよ!
  朝から美形集団見られるんだからさ!」

…話逸らせたと思ったのに

 「興味ないし、煩いだけでしょ?」

 「周りの女子は煩いけど、目の保養よ!」

蓮花はバシバシと刹那の肩を叩きながら熱弁を始めてしまう。

これを回避したかったのに…
てか、肩痛い。
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