今日から家族になりまして。
ベッドに寝転がっていた私はガバッと起き上がり、そおっと部屋のドアを開けた。
音を立てないようにゆっくりとドアを閉め、階段へと向かう。
階段も、絶対に音を立てまいとつま先からゆっくり降りていく。
今この動きを誰かに見られたら、アニメとかでよくある超スローモーションの動きに見えることだろう。
階段をようやく降り終えた私の足は、普段使わない筋肉を使ったせいか、少し変に痛い。
特につま先。
階段の下で少し休憩して、息を整えたところで、リビングまでの移動を続行。
リビングのドアが開いていることを確認すると、私はそのドアのところまで忍び足で行く。
リビングに近づくにつれ、話し声がどんどん近くなってくる。