彼と恋のレベル上げ(10/6おまけ追加)
というわけで、今日の合コンから逃れられないままテンション低めで仕事をはじめる。

今日の主任は直行で、昼に帰社予定。

少なくとも午前中はダラダラ出来るって言う……いやいや、緊張しないで仕事が出来るっていう貴重な時間。


「天ヶ瀬さん、さっき主任から連絡はいって、帰るのは夕方になりそうだから指示は後でメールでしますって」

「はい、わかりました」


お、なんと夕方まで帰らないってコトは、もしかしたら今日一日会わないで済むかも?

すぐにパソコンを立ち上げてメールの確認をする。


「はやっ、もうメールきてる」


すでに届いていた主任からのメール。

ホントに携帯から送ったのかって言うぐらいびっしりかかれた指示。

ちょっぴりうんざりしながら、一つずつ確認していく。

毎度毎度思うけど、これって一日の仕事量越えてると思うんだよね。

わかってて送ってるんなら主任ってカナリSだと思うんだけど……。


ハァー


気づけば深いため息をついていて、慌てて周りを見渡すとみんな自分の仕事をしていた。

頑張って早く終わらせても、望亜奈さんの合コン。
頑張らないで終わらなくても望亜奈さんの合コン。

どっちにしても最後が一緒なら、早く終わらせてお茶とかする時間ぐらい欲しいよね?


「……がんばるか」


誰にも聞かれないぐらいの小さな声で自分で自分に言い聞かせた。
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