彼と恋のレベル上げ(10/6おまけ追加)
それからは黙々と狩り続ける。
繰り返しクエストの敵を倒しつつボス戦まで一人で進めていく。

いつもならジュンさんが「今クエどのへん?」って聞いてくれて大体ボスになる頃に「そろそろ?」って声をかけてくれる。
もちろんまだこんな早い時間だし、ジュンさんはこないだろうけど。



雪姫: そういえばさ~。最近ジュンちゃん見ないよねー忙しいのかなぁ?

CUBE: あーそだね。今週見てないかも



雪姫さんエスパー?
私が思ってたこと聞いてるし

でも、来てないんだ
私が会えてないだけじゃなくて。



スーラ: あーでも元気だったよ?

雪姫: え?ログインしてた?

スーラ: 電話でしゃべった^^


!!!
仲いいとは言いがたいと思ってた
でもほんとは電話で話するぐらい仲よかったんだ?



雪姫: 元気ならいいんだけどね?^^

CUBE: けっこう仲いいのね

スーラ: 近くまで来たからメシでもって話だった

雪姫: うわー スーちゃん、ジュンちゃんと会ったことあるの?

スーラ: あるよ^^

雪姫: ジュンちゃんて、どんな感じ?



私は狩りの手を止めてそのチャットに釘付け。
会話に入るわけでもなく、みんなの話している様子を見ているだけで。
だって、会った事あるってことはどんな人か知ってるって事でしょう?

今まで形に見えなかったものがいきなり目の前に出されるってどんな感じなんだろう?
話し方とかからは少しやんちゃなイメージだけど……



スーラ: 一言で言えば、イケメン?

雪姫: 一言すぎてわかんない
( ´△`)

CUBE: まぁ会うまでの楽しみにしておいたほうがいいんじゃ

雪姫: そだね。そろそろオフ会の話もすすめないといけないしね

スーラ: その前に明日GDでしょ?

雪姫: そうそう!そうだった!

CUBE: ヘッドセットの準備はおk!



あ。
すっかり忘れてた
ヘッドセット買うの

でも今はそれより、100にならなきゃ

狩りの手を止めていた私は、目の前のモンスターをターゲットすると戦闘に入った。
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