彼と恋のレベル上げ(10/6おまけ追加)
休みの合間の出勤も終わり、とうとう明日はオフ会の日。
お風呂から上がってくるとテーブルの上に置いてあった携帯が、メールの受信を知らせていた。


『明日、気をつけて東京行ってこいよ』


潤兄からのメール。
ちゃんと日にちまで覚えててくれたんだ。
しかも時差があるはずなのに、前日の夜にメールくれるなんて。


『ありがと。潤兄も楽しんできてね、蜜柑子伯母さんによろしくね』


潤兄たちはGW中のお休みをめいっぱい使って旅行に行ってるからまだ帰ってこない。

携帯をその場において冷蔵庫から梅酒を取り出すとグラスに注いでPCの前に座った。
明日はオフ会だけど待ち合わせは午後だから家を出るのはそう早い時間じゃない。
今日はちょっと遅くまでやっちゃおうかな。



《ログイン完了です》



フトモモ天使: こんばんは^^

エリザベス: こんばんわ

フトモモ天使: リズさんお久しぶりですね^^

エリザベス: 午前中とか昼間にログインしてたです



だからか。最近会えなかったのは、ログイン時間が合わなかっただけ。
そのうちマッドさんもログインしてきて明日のオフ会の話になった。



マッド: やっと明日から連休とれた

エリザベス: うちも3連休だす



そういえばこの二人、バレンタインのペア組んでから仲良くなった気がする。
でもこの話だと二人はリアルでは連絡は取ってないのかな?



フトモモ天使: 私も明日から3連休です^^ て言ってもカレンダー通りだったんですけどね^^;

マッド: 明日はオフ会でみんなに会えるから飲むぞー

フトモモ天使: あははw マッドさんはお酒好きなんですか?^^

マッド: 次の日のこと考えると普段はあまり深酒できないけど、連休だしw



深酒って。
どんだけ飲むつもりでしょう?



エリザベス: マッドさんには近づかないようにしておくです

フトモモ天使: ですね^^

マッド: ひどいwwww 誰か俺と一緒に飲んでよwww



飲む相手は私もできないから仕方がない。
それにマッドさんは私の中ではおじさんっていうイメージ。
私じゃ相手不足だと思うから。

めずらしくチャットで話している二人をそのままに私は狩り場に向かった。
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