彼と恋のレベル上げ(10/6おまけ追加)
今はまだ十時。

たった一時間だけど、疲労感はたっぷりで。


jun: この後は?


この後ってことは、まだ続けるっていうことだよね?

休憩をしたとはいえ、実家から帰ってきてすぐのログインで、雪姫さんとおしゃべりしながらダラダラしたいっていうか。


スーラ: ちょうどいいやジュン、ボス手伝って^^

jun: あ?おまえ一人でいけるだろ?

スーラ: いや~ん。ジュンたら冷たいのね><;

jun: キモい

スーラ: いいから手伝えって。モモちゃんその間ゆっくりしてて^^

フトモモ天使: わかりましたー^^


あー。スーラさん、助けてくれたんだ。
ジュンさんて、ちょっと強引なところあるからそれでかな。


♪~ピロン~

その音とともに囁きウインドウが開いて、話しかけてきたのはスーラさん。


【モモちゃん、ごめんねージュンが引っ張りまわして^^;】

【いえ、お手伝いしてもらって助かってます^^】

【ま、でもアイツいつも一人で狩りしててさ。手伝いとか多分初めてだから^^】


手伝いがはじめて?


結構早いうちからジュンさんは手伝いするよって言ってくれてて。

遠慮してた部分もあったし、時間が合わなかったこともあってここまでがっつり一緒にしたのは初めて。

普段も一人で狩りしてるし、スーラさんの手伝いも嫌々という感じで。


あ、わかった。きっとあれだ。


私がレベル低いから、ギルドダンジョン行くときの戦力に早くなって欲しくてレベル上げ手伝ってくれてるんだ。


そっか、そっか。
やっぱり頑張らないと。


明日は買い物に行かなくてもいいし、掃除はちゃちゃっと終わらせればいいし。


「よーし。今日はとことんまでやるぞー」


そうと決まれば、新しいクエストを受けるために次の狩場へ移動。

狩場に到着してクエストをはじめようとした時に、スーラさんのボス戦が終わったらしい。


スーラ: ジュンありがと~^^

jun: おつ

スーラ: やっぱ強いな。ジュン。

jun: レベルの違いだけだろ?


ゲームしてると、俺って強いだろみたいな人とかも結構いて。

でもジュンさんは自慢するとかそういうところもなくて……


スーラ: モモちゃん。ボス終わったよ^^

フトモモ天使: おつかれさまでした^^

jun: モモ次のクエ受けた?

フトモモ天使: あ、はい

jun: おk じゃ飛ぶ


ってジュンさんが言ったときには目の前にジュンさんの姿が。

だから早いってば。
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