彼と恋のレベル上げ(10/6おまけ追加)
家に帰り着いたのは十二時過ぎ。

朝ごはんも食べてないんだから、お腹がすくのも当たり前っていうか。

買ってきたものを片付けてお昼ご飯にすることに。


私が気に入る食料品っていつも販売しなくなっちゃうんだよね。

私の味覚って一般的じゃないってこと?って少し落ち込みそうになるけど。

今回のこの飲み物は最初から期間限定だったからなくなったらもう終わりってことなんだろうなぁ。

もうちょっと買いだめして来ればよかったかな?

棚にまだ結構一杯あったし、平気よね?


買ってきた惣菜パンをもぐもぐと食べながら、今日これからの予定をシュミレーション。

あ、もちろん、ゲームの。ですけど。


レベルも上がってきたし、今日も新しい狩場にいけるなぁ。

だんだんと敵も強くなってきて、次のレベルまでの経験値もかなり多くなってきたから、これから先は毎日1レベルあげるのもやっとだと思うけど。

どんどんとレベルが上がっていく自分が嬉しくて。

頑張ったんだろってジュンさんにまた言って欲しくて。

オンラインのこの世界にどっぷりとつかってしまう。

一週間ちょっとですっかり変わってしまった私のプライベートの時間。

自分の時間のなかで最優先事項になってしまっているオンラインゲーム。

一人暮らしだし、それがダメって言うんじゃないんだろうけど。

二十四歳OLの休日ってそれでいいのかな?って疑問もしないわけでもない。



彼がいないから
一人が寂しいから

オンラインの世界にある意味依存してるのかな?


「でも、誰にも迷惑かけてないからいいよね?」


そんな言葉を口にして。

食事を終えて今日も飲み物だけ準備してPCの前に座った。


「よし、今日もがんばろ」
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