キミは俺のモノでしょ
「なんで風呂入ったのに下着つけてるの?」

「…………」

「もしかして俺のこと意識してる?」


耳元で、囁かれる。


「やめて……お兄ちゃんっ、」


ニヤリと笑って上からボタンを2つ外し終えると


「やっぱ、うららじゃそそられない」


そういって、わたしの部屋から出て行った。


……まただ。

困ることされてるのに。


胸が、ドキドキしてしまった。

すごくすごく、鼓動がはやい。


どうやらわたしの心は欠陥品らしい。

兄に嫌がらせされてこんな風になってしまっているのだから。
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