キミは俺のモノでしょ
そのあと6人で乗ったのは、多少高さやスピードはあってもスリルを味わう目的でないアトラクションだった。


ありがたい反面、スリルを求めている架里奈には申し訳ない。

桜井さんが「みてー。あれ、可愛い!」なんて途中現れたいろんな動物のキャラクターを指さしてはしゃいでくれていたのがせめてもの救いだった。


お昼はパーク内のレストランでハンバーガーやオリジナルプレートなどそれぞれに注文してひとつのテーブルを囲って食べた。


「よーし。腹ごしらえしたし、そろそろあれ乗る?」


悲鳴が聞こえてくるローラーコースターを指差す架里奈に「いや、食ったばかりであれはキツイ」と永浜くんがツッコむ。
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