キミは俺のモノでしょ
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「スポーツドリンクと……おかゆと……あと、なにがいるかな」
帰り道、スーパーに寄った。
「……あっ。そうだ。頭に貼るやつ。冷たいやつ!」
なにかと使えそうなものを買い、急いで家へと帰った。
だけどいざ帰宅すると――それまでの勢いが嘘みたいに兄の部屋に向かうのを躊躇してしまう自分がいた。
昨日のことがあった手前、どんな顔をして会えばいいかわからないからだ。
兄の部屋の扉をノックしようとして手が震える。
わたし……
次にまた兄に拒絶されたら立ち直れない気がする。
やっぱり近づかないほうがいいのかなって思えてきた。