キミは俺のモノでしょ
「それとも君が雅をそそのかしたのか?」
「……え……」
「そうなのか?」
そそのかすって?
「違う……うららは、なんにも悪くない」
か細い声で、雅が反論する。
「それじゃあ、やっぱりお前の仕業か」
「……そうだ。俺が、うららに、一方的に手を出した。だから、うららは、なんにも悪くない」
違う。
違うのに。
「なにを偉そうに。お前、来栖家の長男として恥ずかしくないのか?」
「……恥ずかしいのは、父さんでしょ?」
「なんだと?」
「仕事仕事って。ほんとに仕事してんの?」
「お前……」
「ほんとは自分が一番恥ずかしいことして、それでいて善人気取ってんじゃないの?」
「やめっ……」
雅につかみかかろうとする父の手を掴んだが、
「うるさいっ」
そういって、いとも簡単にはらわれた。
「っ、」
その衝撃でわたしは床に尻もちをつく。
その瞬間
雅の顔つきが変わったのがわかった。
「……え……」
「そうなのか?」
そそのかすって?
「違う……うららは、なんにも悪くない」
か細い声で、雅が反論する。
「それじゃあ、やっぱりお前の仕業か」
「……そうだ。俺が、うららに、一方的に手を出した。だから、うららは、なんにも悪くない」
違う。
違うのに。
「なにを偉そうに。お前、来栖家の長男として恥ずかしくないのか?」
「……恥ずかしいのは、父さんでしょ?」
「なんだと?」
「仕事仕事って。ほんとに仕事してんの?」
「お前……」
「ほんとは自分が一番恥ずかしいことして、それでいて善人気取ってんじゃないの?」
「やめっ……」
雅につかみかかろうとする父の手を掴んだが、
「うるさいっ」
そういって、いとも簡単にはらわれた。
「っ、」
その衝撃でわたしは床に尻もちをつく。
その瞬間
雅の顔つきが変わったのがわかった。