キミは俺のモノでしょ

この日以来、わたしは架里奈や永浜くんとちょこちょこ話をするようになった。


「うららも、食べる？」


休み時間、チョコレート菓子を差し出される。


「……ありがとう」


一本受け取ると、口に運んだ。

……甘い。


「昼休み前のこの時間って、無性にお腹空くんだよねぇ」

「お前さぁ。そんなもんばっか食ってるから太るんだぞ？」

「うっさい。あたしは太ってないの。脱いだら凄いの！」

「ふーん」

「あ。永浜、今あたしの身体エロい目で見たな？」

「バっ……、見てねーし。なんで柏木を女として見なきゃなんねーの」


そんなことを言いつつ、永浜くんがちょっと照れているように見えるのは気のせいだろうか。