俺様野郎とパシリなあたし






冷静さを失った生徒は、フェンスから手を離し、今にも飛び降りそう。


「あたしなんか、死んだほうがいいんだ!」


そう叫んで、その場にしゃかんだ。


…だけど、彼女の言葉に、冷静さを失ったのは、あたしの方だった。


――ブチッ…


静かに、頭の奥から聞こえた、血管のキレる音。


「ふざけんな…!」


怒りのこもった、あたしの怒声は、空気を伝って屋上を飲み込んだ。







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