俺様野郎とパシリなあたし






暫く沈黙が訪れて、冷たい風が頬を過ぎる中、


「寒くねぇの?」


歯をガチガチ言わせて沈黙を破った優悟に、笑ってしまった。


「あーちゃん、ひでぇっ!」


「だってー、あははっ!」


肩を竦めてポケットに手を突っ込む優悟は、見ているこっちが寒くなりそうで。


「寒いんだったら戻ればいいのに」と、からかうあたしに、そんな気は更々無いのか「意地でもいてやる!」と優悟は叫んだ。






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