ケーキ屋の彼

「わあ、みんな楽しそう」


買い物を終えて帰ってきた柑菜は、食材を冷蔵庫にしまいながら、海で遊ぶ4人を見ている。


「僕が入れておくから、先に行って」


「いいんですか?」


「うん」と言う秋斗に、柑菜はぺこっとお辞儀をして外に走って行った。


「みんなー」


「柑菜!」


洗礼とでも言うかのように、櫻子と亜紀は柑菜に向けて海水を掛ける。


柑菜はそれに反抗し、思いっきり2人に向かって大量の水を掛けた。


「きゃーずぶ濡れだよもう!」


亜紀は怒ったふりをするも、この充実した日々の笑顔の方が増さってしまう。


すると、油断している柑菜の後ろに涼がスタンバイをし、「柑菜」と声をかけた瞬間、思いっきり顔に水を掛けた。
< 87 / 223 >

この作品をシェア

pagetop