夢を追え!!

「多分、ひとりっ子。でも、直矢や青羽が昔から一緒にいてくれるから、親なんだか兄貴なんだかよくわかんねぇな。…彰矢は?兄貴いるって言ってたけど」

「俺もひとりっ子。兄貴は…俺がちっちゃいときに、兄貴って呼ばせてもらってた親戚の兄ちゃんのことなんだ」

「やっぱ、ひとりっ子多いんだな」

滝原が話をまとめる。でも、彰矢がひとりっ子なのはちょっと意外だったかもしれない。なんか、兄貴の背を一生懸命追いかけてるようなイメージがあったからかもしれない。

塩岡をチラッと見れば、またスマホに視線を落としてる。…こいつ、いくらなんでも態度が悪すぎないか?

思わず睨み付けそうになってしまう。…抑えろ、彰矢がせっかく場をつくってくれたんだ。その気持ちを踏み躙るようなことだけはしたくない。

息を吐き、ストローの入ってた紙くずを小さくくしゃくしゃにする。
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