嘘つきなキミ(続編)
ーあいー

あれから数日が経ちはやとは退院した。


こあ「お父さん!!お帰り!」

はやと「ぁあ。ただいま」


そう言ってはやとは、微笑んだ。


こあ「お父さん、いつまで家に居られるの?」

はやと「そうだなー。1ヶ月くらいかな?」

こあ「そんなに居られるの?!やったあ!!」


こあは、大喜びだった。

そしてはやとは、こあに夕飯の買い物を頼んだ。


はやと「なあ、あい?」

「ん?なに?」

はやと「これで、よかったんだよな。」

「え?」

はやと「俺の選択は、間違いではなかったよな。」

「どうしたの?」


私は、はやとの横に座った。


はやと「俺は、こうへいみたいにみんなに何もしてあげられない。でも、俺は幸せだった。また、みんなを泣かせるかも知れない。それでも、よかったのかなって。。。」

「そうだね。本当は、病院にいて、少しでも長く生きて欲しかった。でも、はやとの人生だよ。はやとが1番自分らしく最期までいられる環境の方が私はいいと思うよ。だから、はやとの選択は、間違ってないと私は思うよ。」

はやと「…ありがとう。」

「ねえ、はやと?私からもいい?」

はやと「なに?」

「こあには、話さなくていいの?」

はやと「…」

「こあ、待ってるよ。はやとが話してくれるの。」

はやと「ぁあ。そうだな。」

「何か手伝うことがあれば、力になるよ」

はやと「ありがとう。」


そう言ってはやとは、窓を開け、空を見上げた。



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