嘘つきなキミ(続編)
ーあいー

私は、病室を出て泣き崩れた。

すぐに赤羽先生とこあが駆け寄ってきた。


「こあ…はやとが呼んでるよ…」


こあは、何も言わず俯いた。


「行っておいで?」


こあは頷き、病室へ入って行った。


赤羽先生「あい先生…」


私は何も言えず、俯き唇を噛みしめていた。


赤羽先生「あい先生、唇から血が出てるよ。」


そう言いハンカチを渡してくれた。


赤羽先生「あい先生、しっかりしなさい。はやと先生は、まだ生きているんだよ」


私は、その言葉にハッとした。


赤羽先生「今すごく辛いと思う。でも、このままでいいのかい?辛い事を言うようだけどはやと先生はもう限界だと思う。だから、はやと先生が生きてるうちにちゃんとあい先生の言葉で、何も考えずに今の素直な気持ちを伝えて来なさい。」

「はい。」


私は、また後悔をする所だった。
先生の言葉を聞いて
こうへいの事を思い出した。
あの時こうしてればって未だに後悔してる。
はやとがダメだって分かった時、心に決めたのに…
いでの間にか、忘れてたんだ。。。


そんな事を考えているうちに、こあが私達を呼びにきた。


こあ「お父さんが、呼んでる…」


私達は、はやとの病室へ向かった。


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