嘘つきなキミ(続編)

〜♪

今ここで、この場所で、あなたに出逢えたのは奇跡なのかな

あなたと過ごした時間は、ほんの少しだった

それでも、私はあなたと過ごした時間はかけがえのないものだったよ

一緒に笑って、泣いて、時には喧嘩もしたね
想いがすれ違っちゃった事もあったよね
それでも あの頃の私はいつまでも一緒だと信じて疑わなかった

旅行の最後にあなたが突然告げた
『もう限界だ』
私は、信じられなかった

泣いている私達に言った
『ごめん。』の一言が
現実なんだと突きつけられた瞬間だった

いつも笑顔で溢れていた場所が
今日はみんなの泣き声がやけに大きく聞こえた。



あなたの温もりを感じたくて
あなたの声が聴きたくて...
私は必死に温もりを探した

あなたが居ない世界で私はどう生きていけばいいの…?
ねえ、私を置いていかないでよ…

〜♪

俺はどうしたらいいのか
最後まで悩んだ
こんな話をすればあいつらから笑顔が消える
そんな事目に見えてたんだ
最期くらい笑顔で過ごしたかった...

でも、決めたんだ
ちゃんと俺の口から話す事を…

泣いてるあいつに俺は最低な事を言った

『うそでもいいから愛してるっていって』

あいつは涙を拭い、少し微笑んだ
「本気で愛してる」

こんなにも辛い、「愛してる」があるなんて俺は知らなかった
でも、それ以上にあいつはもっと辛かったんだ
俺は俯き涙をこらえた。


泣いているお前を抱きしめたくて
でも、できなくて
俺には、もうあいつの涙を拭ってやれない
情けなくて、苦しくて…
好きな女さえ守ってやれない自分に腹が立ったんだ
弱くてごめんな…

〜♪

逢いたい ただあなたに逢いたいだけなのに
どんなに願っても もうあなたに逢えない
こんなに苦しくて こんなに辛いなんて
思いもしなかったよ…

泣いている私に言った最期の言葉『笑って』
目を閉じれば今もその言葉が あなたの声が鮮明に蘇って来る
あの頃の私は涙を止める術を知らなかったんだ。

〜♪

伝えたい事、またじゃなく今伝えなきゃ
そう教えてくれたあなた
友達の大切さ、命の大切さ 身をもって教えてくれたあなた
たくさんの事を私に教えてくれたよね
ありがとう

これからは、少しずつ前を向いて歩いて行くよ
だからちゃんと見ててね
私が笑って居られるように…

愛してるよ

〜♪


だれよりもあなたを愛しています

永遠に…





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